NPO法人

 

NPOとは、Non Profit Organization(非営利組織)の頭文字を取った略語です。
NPO法人という言葉は社会的に認知されていますが(当サイトでもNPO法人と略称しています)、正確には、特定非営利活動促進法(当サイトではNPO法と略称しています)によって設立された「特定非営利活動法人」と言います。
「特定非営利活動促進法」は平成10年3月25日に公布、同年12月1日より施行。
特定非営利活動促進法が施行された後、多くのNPO法人が誕生しました。
高度に複雑化された現代の日本社会において、社会的なニーズや、社会的な要求は急速に高まりつつあります。
社会の多様化が進む中、行政や民間企業では担えない多くの部分をNPO法人が補い、また、行政や民間企業と協働して社会貢献活動を行っているNPO法人も多数存在しています。
市民の代表として、NPO法人の活躍が今後も期待されています。

 

■「NPO」という言葉の意味

「NPO」という言葉の定義や範囲は、我が国においていまだ定着しているとは言えません。
我が国で使われている「NPO」という言葉には以下4通りの意味があります。
1、NPO法に基づいて設立した「NPO法人」のみ(最狭義)
2、NPO法人+法人化していない市民活動団体やボランティア団体
3、1・2の団体+宗教法人、財団法人、社会福祉法人、医療法人など(広義)
4、1・2・3団体+労働団体、経済団体、協同組合など(最広義)
NPO活動が盛んなアメリカでは3の意味でNPOという言葉が使われています。
※尚、当サイトは1の「NPO法人」の設立や運営に関する情報サイトです。

■非営利 

非営利とは「剰余金を配当しないこと」、つまり、
社員や役員に金銭的利益をもたらすことを目的とはしないことを意味します。
NPO法人をはじめとする非営利組織は、ミッション(社会的使命)を力の源とし、社会貢献活動を行うことによって、公益に資することを目的とした団体です。
逆に株式会社などでは、物を売り、利益を上げ、その利益を株主に配当することを目的とした団体と言うことができます。
非営利という言葉は誤解されやすいのですが、
社員や役員に金銭的利益をもたらすことを目的としなければ、
専従スタッフに給料(労働の対価として)を与えることも、法人運営の資金を調達する為に、収益事業を行うことも可能です。
(その他の事業から収益が生じたときは、特定非営利活動(本来事業)に係る事業の為に使用しなければなりません。)

収益事業を行い、専従スタッフを雇えば、より安定した法人運営が可能となります。安定した法人運営が可能となれば、より大きな社会貢献活動を行うことができます。
非営利とは、利益を得ることが目的ではなく、ミッション(社会的使命)達成を第一に考える営みですが、その中にはミッション達成の為に利益を上げる取り組みも含みます。

 

まず、NPO法人化することによって、法律上の位置付けが明確になり、
代表者個人ではなく、NPO法人自体が権利・義務の主体となります。
従って、契約などの法律行為も法人名義で締結することになります。
契約当事者の法人代表者が交代しても、一から契約を締結し直す必要がなくなります。
次に、資産・負債関係ですが、
法人名義で銀行口座を開設をすることができ、各種金融機関からの
借り入れ、不動産の所有や登記も法人名義で行うことになります。
法人化することにより、法人の財産と個人の財産がはっきりと区別されます。
最後に損害賠償関係です。
法人として損害賠償の対応をすることになり、
個人の責任とは区分されますので、代表者個人への過度の責任追及から
開放されます。
尚、ボランティア団体など任意団体としての活動は、
代表者個人に負担がかかり、また、
上記の法律行為(借り入れや不動産移転など)を代表者個人名義で行うことに
なりますので、代表者の交代などに時間と労力がかかってしまいます。

 

■法人化に伴い発生する義務

法人化により、今まで自由にできていたことも営利法人以上に規制されます。
NPO法の規制を受けるとともに、定款通りの運営が求められます(NPO法人は定款に定めた目的の範囲内で権利を有し義務を負います)。
また、定款を変更する際は、総会の議決を経て、所轄庁の認証を
受けなければなりません。
尚、軽微な事項は届出で足ります。
(軽微な事項とは)
・所轄庁の変更を伴わない事務所の所在地の変更
・資産に関する事項の変更
・公告の方法の変更
この他にも、毎事業年度終了後3ヶ月以内に事業報告書等及び役員名簿等を作成、所轄庁に提出し、
上記書類を3年間事務所に備え置き、社員及び利害関係人からの請求があれば
閲覧させなければなりません。

 

■社会的信用が高まる

法人化することによって、よりいっそうの法令順守が求められることに伴い、
組織の基盤も整います。
NPO法人は、法律に基づいた税務・労務対応が営利法人と同じように
求められ、且つ、法人運営書類の提出、情報公開が営利法人以上

求められていますので、他の法人形態に比べれば、比較的社会的信用は
得やすいと言えます


[社会的信用が得られることの主な利点]
・職員、ボランティアなどの人材が集まりやすく、事務所も借りやすくなる
・法人格を取得することにより、NPO法人=公益目的ということが明確になる
・個人、法人からの寄付金も集めやすくなる
・法人でなければ行政からの委託を受けられない事業があり法人化により解決
・寄付金と同様に行政からの委託事業や助成金・補助金なども受けやすくなる

法人化により、社会貢献活動をスムーズに行いやすくなりますが、
真の社会的信用は、その団体が社会の為に成し得た成果への評価によって
得られることとなります。

法人化をすべきかどうかは、これら3つの項目を踏まえた上で、
法人化することにより、これから行おうとしている活動又は現在行っている活動が 「やりやすくなるのか、やりにくくなるのか」を総合的に判断して決めましょう。


17活動とは

NPO法人は、NPO活動(特定非営利活動)を行うことを主たる目的としなければなりません(数に制限はありません)。
NPO法人設立をお考えの方は、これから実施しようとしている活動又は現在実施している活動が、下記17分野の内、どの分野に該当するかを確認してみてください

 

■NPO活動(特定非営利活動)17分野

 

1 保険、医療または福祉の増進を図る活動
(高齢者・障害者支援、医療に関する普及・啓発、ホームレスの生活支援等)
2 社会教育の推進を図る活動
(生涯学習の推進等)
3 まちづくりの推進を図る活動
(村おこし地域おこし、地域産業の活性化、コミュニティ作り等)
4 学術、文化、芸術またはスポーツの振興を図る活動
(伝統文化の振興、芸術活動の支援、スポーツの普及・啓発等)
5 環境の保全を図る活動
(河川の浄化推進、リサイクル運動の推進、野生動植物の支援等)
6 災害救援活動
(災害の予防活動・調査・研究、災害被害者への支援等)
7 地域安全活動
(地域犯罪・事故の防止、火災や風水害安全対策等)
8 人権の擁護または平和の推進を図る活動
(差別に対する活動、家庭内暴力からの保護等)
9 国際協力の活動
(国際交流、難民救済、海外での教育支援、留学生支援等)
10 男女共同参画社会の形成の促進を図る活動
(性差別への反対運動、女性の自立支援等)
11 子どもの健全育成を図る活動
(地域の子育て支援、学童保育、フリースクールの運営等)
12 情報化社会の発展を図る活動
(インターネットなど新しい情報通信手段の普及・啓発等)
13 科学技術の振興を図る活動
(科学技術の普及・啓発等)
14 経済活動の活性化を図る活動
(起業活動、ベンチャー企業の支援等)
15 職業能力の開発又は雇用機会の拡充を支援する活動
(障害者やホームレスに対する職業訓練・就職支援等)
16 消費者の保護を図る活動
(消費者に対する商品の情報提供、商品知識の普及・啓発等)
17 前各号に掲げる活動を行う団体の運営または活動に関する連絡、助言または援助の活動
(市民活動の支援、市民団体や企業・自治体への情報提供等)

該当する分野はございましたか?
(これから実施しようとしている活動又は現在実施している活動が上記特定非営利活動に該当するか否かをご自身で判断されにくい場合は、お気軽にご相談下さい。当事務所では回数無制限の無料相談を実施しております。)

現代社会にとって、NPO活動(特定非営利活動)はどれも重要なテーマです。
平成17年5月に発表された
「内閣府国民生活局平成17年度市民活動団体基本調査報告書」によると、
全国のNPO法人が行っているNPO活動(特定非営利活動)上位5分野は、以下の通り(定款上の活動分野)。
1、保険、医療または福祉の増進を図る活動(50.6%)
2、子どもの健全育成を図る活動(40.5%)
3、社会教育の推進を図る活動(36.6%)
4、まちづくりの推進を図る活動(34.6%)
5、環境の保全を図る活動(28.6%)

既存のNPO法人の半数以上が、保険、医療または福祉の増進を図る活動を行っています。 2000年4月から施行された介護保険法により、一定の要件を満たして都道府県の「指定」を受ければ、民間事業者(営利法人やNPO法人)が「指定事業者」として福祉事業に参画できるようになりました。
少子高齢化が急速に進む中、行政と民間が協働し、福祉分野を充実させることは、大変重要です。
定款上の活動分野上位5項目には、現代社会の最重要課題が並んでいます。
また、上位5項目以外の活動分野もそれぞれ重要なものばかりです。
NPO法人は、団体の特性(独自の強み)に合わせ、幅広い社会貢献活動を行うことができます。